力を抜く身体目指し古武術稽古

脱力したら体は動かない、きちんと体を動かせた時力の存在は無くなる。そんな時力が抜けたといえよう。

古武術の歩法は床反力を相殺する歩き方

この秋自宅がマンションから木造二階建てに変わりようやく落ち着いてきました。 どちらも一長一短ですが、フラットなマンション居室と上下階を階段で行き来する一戸建ては前者の方が楽ではありますね。 そして木造二階建てで気になる事が一つ。 一階ではあま…

ラグビーのフィジカルとは対照的な武術の神経力

いよいよラグビーワールドカップが佳境に入ってきました。日本の善戦ににわかラグビーファンになった人は多いはず、私もその一人です。 特にスクラムの力強さに目が奪われました。 組み合った瞬間の衝撃力は、一万ニュートンを越える事もあるそうですが、一…

「心技体」は一致して初めて意味をなす

武術より創り出された「心技体」は文字通り心と身体と技の在り方を現しています。 これらの文字の意味を理解しようとする時に現代日本人は、それぞれの文字の意味を見出そうと分けて考えます。 分かりにくい事は分ける事で分かり易く整理する習慣があります…

ポルシェのような身体と身のこなしは技術の最先端

以前門人だった一人がポルシェ(余り詳しくないのですが確かケイマンS)オーナになり一度乗せていただいたことがありました。その時いろいろ薀蓄を聞いた中で印象に残った言葉がありました。 「まるで先生(師)のよう」 始めは何のことだか判りませんでした…

人とぶつかり合わない技術

イタリア音楽留学された知り合いの印象に残った話がありました。 留学先で日本人の彼女は自己主張が弱く、他国からの留学生にアピールに負け、大事なところを幾度となく持っていかれたそうです。この話はたまたま彼女が個人的に内気と言うよりも日本人の一般…

武術の観点から見た四股踏みの方法

相撲における四股踏みは、紛れもなく「型」の一つであり、この型を体得した時「四股十両テッポウ三役」の格言通り十両級の実力が備わっている事になります。 四股を踏む事によってそれだけの実力が備わるのか、武術の観点から考えてみたところ、四股は身体の…

「四股十両テッポウ三役」における四股の意味

大相撲の世界で「四股十両テッポウ三役」といわれる格言があるそうです。 これは申し合い稽古をしなくても、四股をしっかり踏み続ければ十両まで上がれる。そこにテッポウを加えれば三役まで上がれる。という意味がこめられているそうです。 相撲にとって「…

武術で身体を練る意味

武術を始めた頃の目標として、柔術は前受身が出来るまで。剣術は素振りが出来るまでは辞めずに続けようと誓った。 20年以上辞めずに続いているのは、受身も素振りも出来ていないからでです。 一番初めに手渡される「型」として柔術では受身を剣術では素振…

眼に映っている虚構の世界と眼に映らない術の世界

日本刀を扱うにあたり斬るための「切り手」といわれる手の形があります。手首を親指側にやや反らせた形と表現するとイメージしやすいかもしれません。写真や動画で手の形を現せば一目瞭然でどの様な形であるか直ぐ理解出来ます。 しかし、その形が解ったから…

理想の動きを追求するためのシステム

武術武道、スポーツ、楽器演奏や芸能どの様な世界でも日々理想の動きを目指し精進されていると思われます。 理想的な身体の動きは、自分の思い通りに身体が反応し最大限のパフォーマンス得るために試行錯誤し理想に近づけて行く作業が必要です。 理想の動き…

身体の力が抜けず脱力方法を意識しても力が抜けない理由

身体の力みを感じて半世紀が過ぎ、今まで脱力する使い方を意識的に色々と行なって来たが、ようやくわかった事は意識的に色々と脱力の使い方を行なってもあまり意味が無かったと言う結果に落ち着きました。 なぜなら身体をコントロールしているのはほとんどが…

指先の力が抜け腰と繋がる時響きが生まれる

雨の中ザ・シンフォニーホールへ日本センチュリーの定期演奏会に出かけ、ラヴェルのボレロを初めて生で聴きました。 その前にフランスの山人の歌による交響曲なるものも初めてです。 ピアノは横山幸雄さんで、オルガン席だった為ピアノの音は殆ど聞こえませ…

効率よく動くためには直線に動く身体に作り変える

効率良く動くとは真っ直ぐが基準となる動きを示し、点Aから点Bまで最短で移動するには当然曲がるより真っ直ぐの方が有利である事は明白です。 剣が基準となる武術の動きは、相手より一瞬でも早く動く事が生死を分ける必須条件ですので直線の動きを常に意識す…

身体の中の使い方で動きの質が変わる

電車を降りてプラットフォームから改札へ上がる階段を人波にまぎれて上っていると、周りの人達が左右に身体を揺すりながら上がられている事が結構気になる今日この頃です。 階段を上がる時や下る時は、平地を歩く時よりたくさん脚を上げたり下げたりしなけれ…

筋肉の働きはエンジンではなくハンドル

野口体操の故野口三千三先生の著著に「筋肉はエンジンではなくハンドル、エンジンは身体の重みで筋肉はその重みをコントロールするハンドルである」様なことが書かれていました。 野口先生の著書を初めて読んでから約30年が過ぎてようやく意味が飲み込めたの…

型にはまる事が出来れば達人

戦国の時代から武術の稽古はもっぱら型稽古を行い、乱取りなどは近年になってから始まったと聴き、先人ほど型の重要性を感じ取っていた様に思われます。 なぜ、型の重要性が薄れてきたのでしょうか? 一つには型の紐解き方が異常に難解であることが上げられ…

腰が高いと動作が不利になる意味

武術において腰を低く構える事は必須であり常套ですが、意外とこの基本の形が守られていない事がよくあります。 それは腰を低く落とす重要性が理解出来ていない、そして腰を低く落とした方が動作において有利である事が実感されていない場合は、ないがしろに…

柔軟性ではなく手首を柔らかく使う方法

武術における手首の使いは極意に直結する重要な部位であり、特に剣術において得物等の道具を持つためには手首の使い方如何で優劣が決まってしまいます。 また居合における日本刀の扱いも同じく、日本刀を持つ手の内が柔らかくなければなりません。 道具のポ…

体の力みを抜くために武術入門

小学生の頃から体が固かった事にコンプレクスを持ち、その頃から身体の動きに興味を持ち始め、色々試して最終的に古武術にたどり着いたのです。 武術に興味を持たれる方の動機は「強くなりたい」が一般的に多数を占めるはずです。 体が固いというコンプレッ…

ピアノ演奏者の重心線について

クラシックコンサートへは年に数回出かけますが、最近気になった演奏がありました。 ピアノコンチェルトでピアノ演奏者が舞台袖から現れた時に腰が引けた状態で歩いて出てこられたのです。 (私にはそう見えただけで、他の方はわかりませんが演奏が終わって妻…

12歳腰が引ける姿勢は考え方にも現れる

知人の息子さんは新6年生で、身長がグングン伸びている様です。 また陽気な子で、大人の中にでも物落ちせず会話にドンドン入って、自分の想いを口にします。 私が小学生の頃は、大人と会話するのは、両親か学校の先生ぐらいで、そのほかの大人と会話しようも…

武術的影響力を与える伝え方

ビジネスにおいてトップのビジョンが明確であることが重要です。 しかし、このビジョンがトップの中では明確にあってもそれが正確に周知されなければ意味を成しません。 明確なビジョンを持つ以上にその伝え方が難しい様です。 自分の熱い思いを語り周りを巻…

武術的「相手の力を利用する」ビジネスとの共通点

ビジネスの世界で「相手の力を利用する」というとなにやらネガティブな印象を持ちそうです。 人の褌で相撲を取るようなイメージが先行するのではないでしょうか。 人が開拓した市場を自分の手柄にしたり、会社を乗っ取ったり、要領よく立ち回る姿が頭に浮か…

武術的「相手の力を利用する」介護との共通点

武術における相手の力を利用するとは、相手の力を引き出す事であると前回お伝えしました。 この方法は、介護現場においてもきっと使われていると思っていたら、TVでアイコンタクトの話がありました。 普段は介護を拒否する事がある認知症のお年寄りが、介護…

相手の力を利用するとは相手の反応を引き出す事

相手の反応を引き出すための条件は、相手が生物である事。 無機物に対しては当然反応はありません。 当たり前の様に捉えられるかもしれませんが、皆さん無意識に使い分けていると察します。 人に対してこんな事をすれば相手はどうなるか、どう思うか、その加…

相手の力を利用する

武術や合気道で相手の力を利用すると言う表現を聞く事があります。 言葉のイメージから、自らは力を使わず相手の力をそのまま技に活かす方法の様に捉える事ができますが、向かってくる相手の力をそのまま返し技で返すという意味ではなく、相手の力を利用する…

究極に力を削ぎ落とした先に「柔」がある

戦いの技術として「柔」の文字を当てることに疑問を持っていました。 やわらかくしなやかで弱い、心がやさしくて穏やかを意味する言葉が、戦いを勝ち抜く技術としてどうしても納得できなかったのです。 しかし、ようやく柔術の稽古を通じて「柔」とする意図…

柔術はジェントルマンのたしなみ

ジェントルマンといえば、イギリスの大地主ですが長期にわたり国の中枢を担って来た歴史があります。 そのイギリスが今大変な局面を迎えています。 その一つにイギリス紳士の思惑よりも強い力が英国の舵を切る可能性が高い様で、国の中枢で舵を握るイギリス…

柔術の稽古で柔(やわら)の意味を考える

柔とは①やわらかい。しなやかで弱い。②心がやさしい。おだやか。とあります。 しなやかで弱いのは困りますが、しなやかに順応でき柔らかい物腰で心やさしく穏やかな人になれればもう何も望みません。 柔(やわら)とはそのような人を創るための意味が含まれ…

金本知憲さんの構えと侍の構えの共通点

金本知憲さんの構えと侍の構えの共通点 写真は2007年1月の自動車の新聞広告です。 昨年まで阪神タイガースの監督を務めた金本知憲さんの現役時代の構えは、見ただけでいかにも打ちそうな構えだったと当時見ていました。 素人がそう見るのだから、対戦したピ…