力を抜く身体目指し古武術稽古

脱力したら体は動かない、きちんと体を動かせた時力の存在は無くなる。そのために構えを創る事に全力を尽くそう。

身体の使い方

究極に力を削ぎ落とした先に「柔」がある

戦いの技術として「柔」の文字を当てることに疑問を持っていました。 やわらかくしなやかで弱い、心がやさしくて穏やかを意味する言葉が、戦いを勝ち抜く技術としてどうしても納得できなかったのです。 しかし、ようやく柔術の稽古を通じて「柔」とする意図…

柔術はジェントルマンのたしなみ

ジェントルマンといえば、イギリスの大地主ですが長期にわたり国の中枢を担って来た歴史があります。 そのイギリスが今大変な局面を迎えています。 その一つにイギリス紳士の思惑よりも強い力が英国の舵を切る可能性が高い様で、国の中枢で舵を握るイギリス…

柔術の稽古で柔(やわら)の意味を考える

柔とは①やわらかい。しなやかで弱い。②心がやさしい。おだやか。とあります。 しなやかで弱いのは困りますが、しなやかに順応でき柔らかい物腰で心やさしく穏やかな人になれればもう何も望みません。 柔(やわら)とはそのような人を創るための意味が含まれ…

金本知憲さんの構えと侍の構えの共通点

金本知憲さんの構えと侍の構えの共通点 写真は2007年1月の自動車の新聞広告です。 昨年まで阪神タイガースの監督を務めた金本知憲さんの現役時代の構えは、見ただけでいかにも打ちそうな構えだったと当時見ていました。 素人がそう見るのだから、対戦したピ…

バイオリン演奏は構えも含めて演奏になる

先日バイオリン奏者の方とお話しする機会があり、その中でバイオリンの持ち方が二通りあることを始めて知りました。 一つは、肩とあごでバイオリンをはさんで支える持ち方。 もう一つは、左手で支える持ち方。 それぞれ力の入れ具合の割合の問題だと思うので…

究極の危機回避行動は「後の先」

いにしえの侍は、よっぽどのことがない限り夜道を歩く事はなかったと師にお聞きした事がありました。 侍といえば太刀を腰に差し、強い立場と絶対の術を持ち合わせ向かうところ敵なしのイメージで、刺客を討つ場面が想像されます。 いつ何時も変幻自在に対応…

懐が深いとは、柔らかく使える胸のスペースが広い状態

懐が深いとは、身体感覚を表現した言葉であることは間違いないと思います。 広辞苑には、①相撲で、四つに組んだ時、胸の辺りが広くて相手になかなかまわしを与えない。と書かれていて、これは関取が取組時の感覚と捉えることができます。 相撲で、四つに組ん…

腰を入れるとは、安定しているのに動かし易い体勢である

人が普通に「立つ」場合、横から見ると腰は中央のラインからやや後方に引けている事が多く、いわゆる「ヘッピリ腰」状態になり易く、特に現代人はこの形に陥っている人が多いように思います。 腰が引けると身体に力が入りにくいことは、経験的に理解できるか…

力が抜けると有利になる古武術

力で身体を動かすことが当たり前の現代の思考は、力が強ければ有利になることがエスカレートし、身体を動かす為には力を使う、力を入れる事しかありえない思考回路が出来上がっています。 しかし、西洋文明が入り込む以前の日本では、現代(西洋文化)では考…

ピアニスト牛田智大さんのファンになったオジサン

ピアノが趣味の妻に付き合い、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番大友直人指揮牛田智大ピアノ大阪フィルの演奏を聴きに大阪シンフォニーホールへ赴きました。 私の場合、オケのチューニングでその日の満足度が決定される傾向があり、この日もすべての楽器が鳴り…

ブラック企業ならぬブラック身体

ある方の職場のお話を聞いて、思わずブラックじゃないですか?と言ってしまった。 その方も否定せず、内部でも自分の部署を言うと、少し間が開いて「・・・ご、ご、ご苦労様・・です・・」とだけ返ってくるそうです。 つい最近も部署の方が長期休養に入られ…

マリンバのマレットやピアノの鍵盤ををまっすぐ真下に落とす事は結構大変

先日マリンバを最近始められて、近々発表会がある方の話を聞いて感じた事があった。 発表会前なので、先生に大きい音を出すために「マレット(スティック)を真っ直ぐ落としなさい。」と指導されたそうです。 ただ、もっと力イッパイとおまけ付きだったそう…

基本動作振り出しに戻る

どんな分野でも基本動作というものがあります。 自分の分野での基本動作を日課にして繰り返す。 長年やっていれば、押さえるべきポイント注意するべき動きなど理解できているはずなのに、理解している事と実際の動きがあっていない事があります。 先日、基本…

柔道が「相手を崩す」であれば、柔術は「相手が崩れる 」の違いがある

古武術の中に柔術が含まれます。 柔術は日本古来の体術であり、柔術の体捌きで武器得物を操ることで各種武術が応用されいろいろな武術の基本になって来たと思われ、また現代柔道ももともと柔術から発展してきた経緯があります。 しかし、現代柔道と柔術では…

手の作業を手で行わない居合術

古武術の中に居合術があります。 居合のシュチエーションは、相手が今まさに上段から斬り付けようとする瞬間であって、自分は座して柄(つか)にも手が掛かっていない絶体絶命の場面を想定されています。この不利な状況下で如何に情況を覆し、自分が有利にな…

体を動かす為には筋力以外に何があるか

体を動かす為には筋肉が収縮しなければ動きようが無いことは当たり前ですが、ほかに方法は無いのでしょうか。 例えば歩く時には脚の筋肉を収縮させて床を蹴り、その反発力で前方に進みます。 しかし、直立の状態から脚の前方の筋肉の緊張を緩めると身体が緩…

脇を締めると力が三倍!×3

脇を締める際に胸部の働きが重要です。 中国武術に站椿功(たんとうこう)といわれる型があり、両腕を胸の前で大木を抱え込むように丸く使って立ちます。立禅とも云われています。 一見簡単そうな形ですが、やってみると気付かれると思われます。 大木を抱え…

ピアノの鍵盤をお尻から叩く感じ

身体の重さが持つエネルギーと物体が「ある位置」にあることで物体にたくわえられるエネルギーいわゆる位置エネルギーが同じであるような無いような。 わからない。 それよりも、筋力エネルギーではなく身体の重さが持つエネルギーが如何にロス無く伝えるこ…

動きの質が激変する時

仰向けに寝て片方のひざを抱え込むと股関節のストレッチになりますが、純粋に股関節だけが可動しているわけではなく、ほとんどの場合股関節以外も可動していることが多いです。 股関節の可動性を高めるつもりで行う動作が、骨盤や腰椎が動いてしまう事があり…

立って、歌を歌う。座って、ピアノを弾く。

最近iPad 2の動きが鈍くなってきました。 買った時はサクサク気持ちよく動いてくれたのに、反応の遅れでイラッと来ることが多くなり、いよいよ限界が近づいている感じです。 PCの動きは、基本ソフトとアプリで構成されていて二段構えの構造です。 普通に使…

お稽古事は練習と違って身体の使い方が難しい

古(いにしえ)を稽(かんがえる)事と繰り返し習う事の違いは、視点の違いではないでしょうか。 練習は、一人称で自分なりに考え、自分なりに動き、自分なりに工夫しそれらを繰り返すことで達成されます。 自分次第で結果が出るので、孤独とはいえ自分勝手…

お辞儀も技の一つ

頭を下げることを会釈といい、深く上半身を曲げるとお辞儀といいますが、きちんと出来ているでしょうか。 頭を差し出す行為は、相手に対して敵意がないことを表しているそうですが、その頭を下げる行為で自分の気持ちが相手に伝わらなければなりません。 形…