日本人は1200年前からTime Machineの存在を知り、利用してきた。
ただし過去の物事の再生専用ですが。
浦島太郎の玉手箱ではなく、口伝と云う曖昧そうな伝え方が当時の空気感まで表現しうるぐらい正確に当時の事柄を再生することが出来るのです。
このTime Machineの再生にはキーワードが必要であり、それが口伝の内容です。
このキーワードは難解であるためなかなか理解できません、ですから再生できずに消えてしまったTime Machineも数多くあったでしょう。
(また、一応形だけ残っているが機能しないTime Machineもあるようです)
今この世の中に口伝で伝わる技などは奇跡に近い存在です、そしてこれらの存在は口伝の内容を何回も何回も反芻することでキーワードのなぞを解いて来たのでしょう。
その謎解きの期間が20年と考えて良いと思います。
一代で考えられる期間はそう長くはないと思います、それ以上長くなると次の世代になってしまいます。
ですから春日大社の式年造替や伊勢神宮の式年遷宮も20年が丁度良いと個人的に考えます。
また、伝えるべき事はお社の造り方ではなく、造り方の技ではないかと思います。
設計図を見れば誰でも出来るものではなく、それなりの技術を持ち合わせなければ設計図の意味を成しません。
ですから20年の間にお社が創れる技術を受け継がれるよう日々精進されているのではないでしょうか。
その様に考えると技術の継承に20年が必要だとする見方も出来ます。
技が伝わるためには最低20年。
20年の間日々謎解きをし、解ければ次の代に口伝で繋げる。
そんなことを60回も繰り返すなんて凄すぎます。
目まぐるしく変化する今の時代に20年は余りにも長いようですが、長い目で見れば当然の期間ではないでしょうか。
昨今、簡単がもてはやされています。
今日から貴方も〇〇〇、明日から使えるテクニックなど、ネットを見ていると見受けられますが浅はかな感じがします。
技を高めようと思えば、石の上にも20年は覚悟しなければならないのでは無いでしょうか。