力に頼らない体の使い方道場

余計な力はパフォーマンスの邪魔になる、無駄な動きを省いてシンプルな身体の使い方を目指そう

理・美容師さんの気になる身体の使い方2

オーナーによるカットが終われば、顔剃り洗髪を若手のアシスタントさんの担当です。

若手のアシスタントさんは、はきはきとした対応でさわやかに淡々とルーティーンをこなしています。

カットが終わると背もたれを倒して洗髪、洗髪が終わると背もたれを起こします。

そこで私は一息「ふー」と息をつき、顔剃りも背もたれを倒して行い、終わると背もたれを起こして「ふー」と息をつきます。

自分は仰向きに寝ているだけで、何もしていないのに背もたれを起こす度に一息ついていることに、初めは気が付きませんでしたが、何時のころからか作業が終わるたび息をつく事に気付きました。

自分は何も頑張っていないのに、何かをしていて開放された感覚でした。

その時アシスタントさんは、手を抜かず一生懸命頑張っていたのです。 

どうもアシスタントさんの一生懸命の頑張りを感じ取り、自分も一生懸命頑張って座っていたようで、作業が終わる度にアシスタントさんと同じように一息ついていたように思います。

次に、頭にトニックをつけて頭部をマッサージし、そして肩周辺まで降りてきます。

私はもともとマッサージが好きではないので、その様なそぶりを察したアシスタントさんはサラッと終わられます。

それでもアシスタントさんの肩や腕を緊張させて指を立てて押し込む感じが、反射的にこちらの身体も緊張させて反応していました。

そして終われば、やはり「ふっー」と一息ついていたのです。

私が変態趣味だからではなく、自分が緊張する場面でもないのに、周りの緊張に感化される様にヒトは結構周りの影響を受けていると思います。

この様なことは気にしなければまったく影響はありませんが、自分の身体変化が他人に影響を及ぼし、伝播している一例です。

アシスタントさんは一生懸命仕事をしていて私を緊張させようと露ほどにも思っていません、しかし傾向として一生懸命になればなるほど力が入りすぎる傾向も強くなると思います。

その点ベテランになると、力が抜けた状態でも一生懸命に仕事が出来る技術が身に付いて行きます。

いい仕事は力が抜けているからか出来るかもしれませんね。