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力に頼らない体の使い方道場

余計な力はパフォーマンスの邪魔になる、無駄な動きを省いてシンプルな身体の使い方を目指そう

脇を締めると力が三倍!

にくづき偏に力が三つで「脇」ってなんて魅力的な漢字なんでしょうか。

昔の人は、脇が力を出すための重要ポイントだと十分認識しています。

では、脇とは身体のどこを指すのでしょうか?

腋の下のこと?

そこは腋窩と言います。

私が思うに「脇」とは場所でなく、はたらきを表すポイント(点)ではないかと考えます。

体で作り上げたエネルギーを手先に伝えるはたらきを「脇」というポイント(点)が力を伝達する役割を担っているのではないかと思います。

この脇のはたらき如何で一つの力しか伝わらないのか三倍の力が働くのか、はたまた一つも力が伝わらないで分散するのかが「脇」で決まります。

力が体から腕に伝わるには、関門となる体と腕のつなぎ目でうまく伝わる事が重要であり、その力の伝わるルート上に脇があります。

一般的動作は、回転運動を伴うため少なからず遠心力が生じます。そうすると身体の外側に力がかかり易くなるため、体から腕に力が通過するときに、身体の外側である肩を通って力が伝わろうとします。

肩は身体の中心部から一番外側にある部位ですので、力が外側に逃げてしまう可能性が出てきます。

体の中心部で作られた力が手先に伝わるまでに、外側に逃げないようにできるだけ最短距離を通過した方が効率が良いと考えれば、体から腕に力が通り抜ける時に身体の外側ではなく内側を通過した方が直線に近くなり力が外側に逃げにくくなります。

そのような意味合いから身体で作られた力を腕に伝えるには、肩の内側を通るルートが効率良く力を伝えるのではないかと考えます。

脇を締めるとは、この内側にある力のルートを外側に逃がさないようにする行為になります。

逆に脇が甘くなると、体から腕に通る力のルートが外側である肩口に寄り、力が分散してしまい力が伝わりません。

脇を締めた状態は、体で作られた力が三倍になって腕に伝わり上肢のパフォーマンスを高めてくれます。

では、脇を締める状態はどのようにすればできるのでしょうか。

脇を締めようと形に捉われてしまうと、腕を体にくっつけなければならないといけないことになってしまいまい、そんなことに捉われていると動けなくなってしまいます。

形はあくまでも最終的に現れた結果的なものなので、初めから結果を求めても中身がなければ意味がありません。

中身となることは、身体で作り上げた力を腕に効率良く伝える事なので、これが出来た時に脇が締まった形に必然的になっている事が理想的です。

ポイントは、上腕が外旋している事ですが、その形を腕ではなく体で作る必要があります。

上腕だけを外旋しても脇が締まる事にはならず、体の作用がきちんと腕につながる事で脇が締まる状態になります。