力を抜く身体目指し古武術稽古

脱力したら体は動かない、きちんと体を動かせた時力の存在は無くなる。そのために構えを創る事に全力を尽くそう。

身体協調

舞踊と武術の目指す美しい速い動き

武術入門間なしの頃、師から地唄舞の竹原はん氏の舞の動きが速いと話されているのを聞き、当時氏の舞を見たかったのですが、今のようにネットもなく動きを観る機会は有りませんでした。がしかし、何気なく検索ワードに入れてみたところ、なんと動画がアップ…

武術の観点から見た四股踏みの方法

相撲における四股踏みは、紛れもなく「型」の一つであり、この型を体得した時「四股十両テッポウ三役」の格言通り十両級の実力が備わっている事になります。 四股を踏む事によってそれだけの実力が備わるのか、武術の観点から考えてみたところ、四股は身体の…

効率よく動くためには直線に動く身体に作り変える

効率良く動くとは真っ直ぐが基準となる動きを示し、点Aから点Bまで最短で移動するには当然曲がるより真っ直ぐの方が有利である事は明白です。 剣が基準となる武術の動きは、相手より一瞬でも早く動く事が生死を分ける必須条件ですので直線の動きを常に意識す…

身体の中の使い方で動きの質が変わる

電車を降りてプラットフォームから改札へ上がる階段を人波にまぎれて上っていると、周りの人達が左右に身体を揺すりながら上がられている事が結構気になる今日この頃です。 階段を上がる時や下る時は、平地を歩く時よりたくさん脚を上げたり下げたりしなけれ…

ピアノ演奏者の重心線について

クラシックコンサートへは年に数回出かけますが、最近気になった演奏がありました。 ピアノコンチェルトでピアノ演奏者が舞台袖から現れた時に腰が引けた状態で歩いて出てこられたのです。 (私にはそう見えただけで、他の方はわかりませんが演奏が終わって妻…

武術的影響力を与える伝え方

ビジネスにおいてトップのビジョンが明確であることが重要です。 しかし、このビジョンがトップの中では明確にあってもそれが正確に周知されなければ意味を成しません。 明確なビジョンを持つ以上にその伝え方が難しい様です。 自分の熱い思いを語り周りを巻…

バイオリン演奏は構えも含めて演奏になる

先日バイオリン奏者の方とお話しする機会があり、その中でバイオリンの持ち方が二通りあることを始めて知りました。 一つは、肩とあごでバイオリンをはさんで支える持ち方。 もう一つは、左手で支える持ち方。 それぞれ力の入れ具合の割合の問題だと思うので…

究極の危機回避行動は「後の先」

いにしえの侍は、よっぽどのことがない限り夜道を歩く事はなかったと師にお聞きした事がありました。 侍といえば太刀を腰に差し、強い立場と絶対の術を持ち合わせ向かうところ敵なしのイメージで、刺客を討つ場面が想像されます。 いつ何時も変幻自在に対応…

ブラック企業ならぬブラック身体

ある方の職場のお話を聞いて、思わずブラックじゃないですか?と言ってしまった。 その方も否定せず、内部でも自分の部署を言うと、少し間が開いて「・・・ご、ご、ご苦労様・・です・・」とだけ返ってくるそうです。 つい最近も部署の方が長期休養に入られ…

柔道が「相手を崩す」であれば、柔術は「相手が崩れる 」の違いがある

古武術の中に柔術が含まれます。 柔術は日本古来の体術であり、柔術の体捌きで武器得物を操ることで各種武術が応用されいろいろな武術の基本になって来たと思われ、また現代柔道ももともと柔術から発展してきた経緯があります。 しかし、現代柔道と柔術では…

間合いとは空間と時間の要素が一致した場面

間合いとは自分と相手との距離、空間で「相手にとっては遠く自分には近い」という情況と書かれていますが、私なりの補足をします。 「間」=距離、空間と捉えてよいのですが、「合う」の意味合いが抜けているように思います。 合う=時間、タイミング、特に…

心身の統一っとその前にするべきは

関取が「心身を統一して望みたい」と云うコメントを聞くことがあります。 心と身体が一致し、身体が思い通りに動いてくれるイメージでしょうか。 では、普通の身体は思い通り動いていないのか。 座っていて立とうと思ったときに立てるし、目の前にあるコップ…

お辞儀も技の一つ その2

お辞儀をする人の横から他の人が腕に巻きついた(抱きついた)状況があったとします。 普通はこの状況からお辞儀をしようとすれば、巻きついた人が邪魔になり体を前方に倒すことが出来ません。 しかし、協調されたお辞儀が出来れば巻きついた人共々前方に体…

お辞儀も技の一つ

頭を下げることを会釈といい、深く上半身を曲げるとお辞儀といいますが、きちんと出来ているでしょうか。 頭を差し出す行為は、相手に対して敵意がないことを表しているそうですが、その頭を下げる行為で自分の気持ちが相手に伝わらなければなりません。 形…

エフゲニーキーシンの飄々とした演奏が好きです

先日リストのラ・カンパネラを生で聴く機会がありました。 音もさることながらあの超絶的な指の動きに驚き、改めてユーチューブで有名人の聞き比べをし、中でもエフゲニー・キーシンのあの飄々とした奏法は素晴らしいと思ったのです。 あれほど目まぐるしく…

バイオリニスト五嶋龍さんの腰つき

五嶋龍さんの演奏は、聴かなくとも見ているだけで感動する。(音楽的なことはわかりません) 別にマッチョな男好きではない。 悩ましいのではなく、うらやましいぐらいの腰つきだからである。 あの安定感のある腰に乗る体と一体になったバイオリンから繰り出…