半沢直樹面白かったですね!
いろいろ楽しませてもらいましたが、中でも半沢直樹の前向きに信念を通す姿勢は気持ちよかったです。
自分の信じる思いを最後まで貫き通す姿はスカッとします。
格好がいいですよね。
あのように格好良く立ち回ってみたいですが、現実は難しいですよ。
そうは思っていても腰が引けちゃいます。
。。。。。そこです。半沢直樹の格好良いところは腰が引けていないところ。
いざ!!!という時、腰が出るか。それとも引けるか。そこが運命の分かれ道。
信念を前向きに突き出す姿勢が重要です。
せっかく信念を持っていても前に突き出して表現しなければ、周りは認めようとはしません。それは、自分が表現しているつもりになっているだけで、周りに伝わらなければ意味がありません。
自分は自分なりに表現し相手に突き出しているつもりでも、相手は突き出された様には捉えられず、何を訴えているのか意味不明の場合がよくあります。
だから、自分の思いが相手に伝わらない。そんなミスマッチが起こります。
なぜでしょう。
それは一番肝となる部分が、相手の方向に向かうのではなく反対方向に向かっている事があります。
身体で一番肝となる部分は肉付き辺に要と書いて「腰」です。
この腰が前に出るか、後ろに引けるかで結果が変わってくるでしょう。
相手の理解を得るために、あの手この手といろいろアピールしてみるが、伝わらないのは肝となる部分が前に出ず引けている事が問題です。
身体でいうと腰が前に出ず、後ろに下がる場合です。
相手と対峙する時に手足をバタバタと突き出しても、肝心の腰が向かっていかなければ本質的な距離は縮まらず、距離が遠くなってしまいます。
相手が近いと危機感や感心が高まりますが、遠いと危機感や関心が薄まります。
腰の引けたスタイルは、相手には有利であって自らは不利な状況を自ら作っています。
例えば、手を前に出せば上半身が前方に倒れようとするので腰を引いてバランスを取ろうとします。また、足を前に出しても腰を引いてバランスをとります。手や足などの末端が前に出れば出るほど中心部の腰は後ろに引いてしまいます。
自分は相手に対してアピールしているつもりでも、本質は相手から遠ざかり思いが伝わらない結果となります。
半沢直樹のスタイルは、本質である腰が相手に向かう、もしくは入っていく姿勢です。
それは腰の引ける姿勢に対して腰が入る姿勢となります。
腰が入ると自分の要となる腰が相手に向かい、距離を詰めることになり腰が引けたスタイルの反対で、自らが有利でありながら相手は不利な状況になり得ます。
皆さんも腰の入った姿勢で頑張って下さい。
いやいや。。。
頑張ってその姿勢にしても腰の入った状態にはなりませぬ。
頑張るとは、我を張った無理をした状況です。
我を張った無理な状況では力が入ってしまい、無理矢理腰を入れた状況を作ろうとすると、腰を引いた状況をそのまま前方に引き出しただけの形となり、腰が入った状況とは似て非なる形となります。
腰を入れると一言で言ってしまえば簡単なようですが、大変難しい腰つきです。
腰を入れて仕事をする一流の職人が醸し出す腰つきは、一朝一夕には出来ません。
無理矢理ではなく、薄皮をはがすようにチョビチョビと熟成された姿は、真似のできない機能が備わった形となるのでしょう。
その姿から発せられた言動は、有無を言わさぬ説得力を持ち合わされたものになるはずです。
いつの日かそのような片鱗が伺えられる腰つきになってみたいものです。