力を抜く身体目指し古武術稽古

脱力したら体は動かない、きちんと体を動かせた時力の存在は無くなる。そのために構えを創る事に全力を尽くそう。

2016-01-01から1年間の記事一覧

脇を締めると力が三倍!×3

脇を締める際に胸部の働きが重要です。 中国武術に站椿功(たんとうこう)といわれる型があり、両腕を胸の前で大木を抱え込むように丸く使って立ちます。立禅とも云われています。 一見簡単そうな形ですが、やってみると気付かれると思われます。 大木を抱え…

脇を締めると力が三倍!×2

締める・閉める・絞める・〆る、しめるにもいろいろあります。 「〆る」は人には使わないし「絞める」は人に使っても首ぐらい。 「脇を閉める」となると腕を体に密着して閉じた感じで、「脇を締める」と脇が緩みがなくたるんだ感じが無いように思います。 一…

脇を締めると力が三倍!

にくづき偏に力が三つで「脇」ってなんて魅力的な漢字なんでしょうか。 昔の人は、脇が力を出すための重要ポイントだと十分認識しています。 では、脇とは身体のどこを指すのでしょうか? 腋の下のこと? そこは腋窩と言います。 私が思うに「脇」とは場所で…

ピアノの鍵盤をお尻から叩く感じ

身体の重さが持つエネルギーと物体が「ある位置」にあることで物体にたくわえられるエネルギーいわゆる位置エネルギーが同じであるような無いような。 わからない。 それよりも、筋力エネルギーではなく身体の重さが持つエネルギーが如何にロス無く伝えるこ…

動きの質が激変する時

仰向けに寝て片方のひざを抱え込むと股関節のストレッチになりますが、純粋に股関節だけが可動しているわけではなく、ほとんどの場合股関節以外も可動していることが多いです。 股関節の可動性を高めるつもりで行う動作が、骨盤や腰椎が動いてしまう事があり…

ベターッと開脚で軟らかいだけでなくパフォーマンスも高めよう

体の硬い妻がベターッと開脚を始めました。この手の運動法は数多くあったのに運動嫌いがその気になったのは簡単で短期間に効果が現れると謳っているところ。 人を動かすには簡単明瞭がうける良い例ですね。 股関節は土台となる骨盤や背骨を支える重要な関節…

有り難いが当たり前にならないように

知人の20歳代女子が朝起きたらいきなりひざが痛み出し、病院に行ったら腫瘍が出来ているとの事。一応良性であるものの転移や悪性化の可能性もあるようで、ひざが空洞化し骨折して初めて気付く事が多いようです。 彼女にとって青天の霹靂であり、今は手術に…

ひざカックンが出来れば自然体

人の背後に立ち、その人のひざの裏に自分の膝頭を「キュッ」と当ててうまくいくと、その人のひざが「ガクッ」と崩れる、そんないたずらを子供の頃にした事があると思います。 ひざ関節は、一つの回転軸上に下腿が後方にしか曲がりませんので、この方向には曲…

力を抜けば抜くほど身体は動きやすくなる一例

身近な重たいものに自分自身の身体があります。身近と云うよりも自分自身が重たいのですが、意外と自分の重みに気が着いていない人が多いです。 疲れたときや風邪をひいた時などは、身体が重たくだるくなることはあっても普段は気にすること無く当たり前のよ…

間合いとは空間と時間の要素が一致した場面

間合いとは自分と相手との距離、空間で「相手にとっては遠く自分には近い」という情況と書かれていますが、私なりの補足をします。 「間」=距離、空間と捉えてよいのですが、「合う」の意味合いが抜けているように思います。 合う=時間、タイミング、特に…

心身の統一っとその前にするべきは

関取が「心身を統一して望みたい」と云うコメントを聞くことがあります。 心と身体が一致し、身体が思い通りに動いてくれるイメージでしょうか。 では、普通の身体は思い通り動いていないのか。 座っていて立とうと思ったときに立てるし、目の前にあるコップ…

理想の自分に出会ったらするべき事

自分の事は自分が一番よくわかっている。いえ、わかっていないことも多々有ります。 例えば自分の後ろ姿。自分では生の後ろ姿を見ることができないので、ビデオに映った自分に違和感を感じた経験があるのではないでしょうか。 自分では、背筋がピンと伸びて…

頑張るの語源は我を張る事なのか・・・

「頑張る」という言葉に違和感を感じていたところ、ある記事に頑張るとは我を張る事から来たもともとはネガティブな意味合いがあったと書かれていました。 我を張るイメージは、過剰に自己主張し自分を押し出す行為で、自分の持っている力以上の力を出す感じ…

力一杯頑張る体操教室と頑張らない体操教室

オリンピック金メダリスト内村航平選手がプロ転向の発表をされました。 体操といえば、オリンピック競技のような華やかで力強い技が魅力です。 体操教室も、内村二世を目指した少年少女が力一杯頑張っている大手スポーツクラブや、最近は女性だけの舶来健康…

タイトルを変えてみました

小学生のころからスポーツや運動時に身体の力む感じが気になり、ずっと気持ち悪かった思いがありました。 普通に身体は動いていても身体の奥は動いていない感覚です。 後にメンタルの問題かと考えましたが深く掘り下げることもなく、身体の奥で力む感じを悶…

力の抜けた自然体になるために

深夜駅から自宅までの帰り道に近道をしようとして、小さな土手越しに駐車場の敷地にジャンプしたら、飛んだ瞬間草むらに隠れていた縁石に脚が引っかかり無謀なダイブになった事があり、土手は駐車場の方が一段低くなっていて、結構な距離を飛んだようでした…

力の抜けた、ただ身体の重みを乗せているだけの立ち方

体重をアプリで管理し始めて4年近くになります。 体重を増やさない戒めにもなり、また一定の傾向が見えてきました。 夏季体重と冬季体重がくっきり現れていて、おおよその変動は±2㎏ですが、下は夏場で上は冬場で推移しています。 たまに生活のリズムが変…

立って、歌を歌う。座って、ピアノを弾く。

最近iPad 2の動きが鈍くなってきました。 買った時はサクサク気持ちよく動いてくれたのに、反応の遅れでイラッと来ることが多くなり、いよいよ限界が近づいている感じです。 PCの動きは、基本ソフトとアプリで構成されていて二段構えの構造です。 普通に使…

お稽古事は練習と違って身体の使い方が難しい

古(いにしえ)を稽(かんがえる)事と繰り返し習う事の違いは、視点の違いではないでしょうか。 練習は、一人称で自分なりに考え、自分なりに動き、自分なりに工夫しそれらを繰り返すことで達成されます。 自分次第で結果が出るので、孤独とはいえ自分勝手…

理・美容師さんの気になる身体の使い方2

オーナーによるカットが終われば、顔剃り洗髪を若手のアシスタントさんの担当です。 若手のアシスタントさんは、はきはきとした対応でさわやかに淡々とルーティーンをこなしています。 カットが終わると背もたれを倒して洗髪、洗髪が終わると背もたれを起こ…

理・美容師さんの気になる身体の使い方

いつもお世話になっている理容院で、会話が苦手な私は目をつぶって黙っているタイプで、たまにカットをするオーナーが話を振ってきた時は反応しますが、あまり話をしない難しい客だと思います。 カットの間は半分寝ていますが、その半分はオーナーの身体の動…

口伝とはタイムマシンのキーワード2

日本人は1200年前からTime Machineの存在を知り、利用してきた。 ただし過去の物事の再生専用ですが。 浦島太郎の玉手箱ではなく、口伝と云う曖昧そうな伝え方が当時の空気感まで表現しうるぐらい正確に当時の事柄を再生することが出来るのです。 このTi…

口伝とはタイムマシンのキーワード

奈良の春日大社は、今年第六十回の式年造替(しきねんぞうたい)を迎えました。 二十年に一度、神様の居られるお社を建て替える行事です。 20年に一度の行事が60回続いているって凄くないでしょうか。 1200年間途絶えず、また当時から変わらず行事を…

お辞儀も技の一つ その2

お辞儀をする人の横から他の人が腕に巻きついた(抱きついた)状況があったとします。 普通はこの状況からお辞儀をしようとすれば、巻きついた人が邪魔になり体を前方に倒すことが出来ません。 しかし、協調されたお辞儀が出来れば巻きついた人共々前方に体…

お辞儀も技の一つ

頭を下げることを会釈といい、深く上半身を曲げるとお辞儀といいますが、きちんと出来ているでしょうか。 頭を差し出す行為は、相手に対して敵意がないことを表しているそうですが、その頭を下げる行為で自分の気持ちが相手に伝わらなければなりません。 形…

エフゲニーキーシンの飄々とした演奏が好きです

先日リストのラ・カンパネラを生で聴く機会がありました。 音もさることながらあの超絶的な指の動きに驚き、改めてユーチューブで有名人の聞き比べをし、中でもエフゲニー・キーシンのあの飄々とした奏法は素晴らしいと思ったのです。 あれほど目まぐるしく…

一流の人達は実際の腰の位置も低いです

一流と呼ばれる人達は腰が低い態度だけでなく、実際の腰の位置も必然的に低くなります。 腰が高いとスタイル良く見えるますが、スポーツや武道では禁忌とされます。 それは動作を行う前の構えの時点で腰が高いと身体が不安定になり思ったようにコントロール…

バイオリニスト五嶋龍さんの腰つき

五嶋龍さんの演奏は、聴かなくとも見ているだけで感動する。(音楽的なことはわかりません) 別にマッチョな男好きではない。 悩ましいのではなく、うらやましいぐらいの腰つきだからである。 あの安定感のある腰に乗る体と一体になったバイオリンから繰り出…

響かせる立ち方

以前、声楽の先生が立ち方のアドバイスとして下半身は下へ地面に根が張るように、上半身は上へ天井から頭が引っ張られるようにと話されているのを聞いて引っかかった思いがあった。 上はさておき、下に根が張ってしまっては動けないではないかと思ったのであ…

すべての動作の元となる中心軸

身体を動かす上で基準が必要だ。 基準がなければ、何に対してどれだけ動いたかがあいまいになり、動きに取りとめがなくなってしまう。 その形の元となる中心を貫くラインに体が乗っていることが第一条件だ。 このように書くとあたかも中心となるラインが在る…