身体の使い方
またやってしまいました。 元々体の固い私は就寝前に開脚ストレッチを習慣づけてきましたが、これで腰を痛める事が二度目になります。 続けていると徐々に脚の可動域が広がり、上半身が倒れてくるので、ついやりすぎてしまいます。 初めの間は脚を無理のない…
いよいよ還暦を迎え初老となるのですが、その親も健在で義理の父は米寿を祝った後体調を崩し入退院を繰り返しなんとか生活しています。 腎臓疾患を患っている義父は免疫力の低下するブレドニンを多量に服用しているため感染防止のためにも長期入院加療が望ま…
ブラームスピアノソナタ1番で手首が痛む
まだVHS全盛期の頃、ロシア生まれのピアニスト エフゲニー・キーシンのビデオをピアノ講師の方で、ファンでもある彼女から「何か変なので見て欲しい」と頼まれ、あまり興味はなかったのですがビデオを観た事があったのです。 ピアノ演奏のことよりも彼の動作…
稽古と練習の違いを述べる前に、武道と武術の違いについて個人的なイメージを述べます。 歴史的に元々戦いの方法論として武術があり、これに基づき実践が行われてきました。 そして、近代になり実践を伴う事がなくなり方法論より精神論が幅を効かせる武道が…
ゴルフと言えば、「タニヤプラザ」タイのバンコクでは聖地です。 あるゴルファーの日記@タイランドさんのblogで大戸屋がピンチの記事を読み懐かしく思いました。 バンコクは年一回程骨休みに向かいますが、今年はさすがに行けません。 BTSのシーロム駅直結…
今メディアでは世界の情報がリアルタイムに流されていて刻一刻と各国の情報がタイムラグなく流されてきます。 情報の中でもオリンピックほど世界を一つにまとめ上げるコンテンツは他にはなく、健全な競い合いは人々の関心をより高めています。 そしてオリン…
腰を落とす 本日読売新聞編集手帳のキーワードは「尻」からの「幕尻」。奈良市出身の徳勝龍関を番付最下位の幕尻からの快進撃を讃えていました。 「尻」といえば、月に一度「師」に直接指導を受ける機会に発見がありました。 朝一番の準備体操的に手解きを受…
正月になんとなくTVを観ているとピアノ経験のない漁師さんが7年かけてラ・カンパネラをフジ子・ヘミングさんの前で演奏する企画を偶然目にしました。 妻いわく、ラ・カンパネラは複雑で跳躍が多くテクニック的に難曲らしいのですが、その漁師さんは身体で指…
マイケルジャクソンのダンスが凄いところは、物理現象に挑戦しているところで、ムーンウォーク、ゼログラビティ、スピンターンなどの代表作は、物理的な力を感じさせない動きを強調させる事により普通ではない状況を作り上げ人々を脅かせたと思います。 ムー…
マイケルジャクソンは1980年代のスリラーで爆発的人気となったあたりから知る事となりましたが、音楽やダンスの世界に惹かれることもなく、当時から身体の使い方、動きには興味はあったもののダンスはダンス、スポーツはスポーツ、武道は武道とジャンル…
この秋自宅がマンションから木造二階建てに変わりようやく落ち着いてきました。 どちらも一長一短ですが、フラットなマンション居室と上下階を階段で行き来する一戸建ては前者の方が楽ではありますね。 そして木造二階建てで気になる事が一つ。 一階ではあま…
いよいよラグビーワールドカップが佳境に入ってきました。日本の善戦ににわかラグビーファンになった人は多いはず、私もその一人です。 特にスクラムの力強さに目が奪われました。 組み合った瞬間の衝撃力は、一万ニュートンを越える事もあるそうですが、一…
武術より創り出された「心技体」は文字通り心と身体と技の在り方を現しています。 これらの文字の意味を理解しようとする時に現代日本人は、それぞれの文字の意味を見出そうと分けて考えます。 分かりにくい事は分ける事で分かり易く整理する習慣があります…
以前門人だった一人がポルシェ(余り詳しくないのですが確かケイマンS)オーナになり一度乗せていただいたことがありました。その時いろいろ薀蓄を聞いた中で印象に残った言葉がありました。 「まるで先生(師)のよう」 始めは何のことだか判りませんでした…
大相撲の世界で「四股十両テッポウ三役」といわれる格言があるそうです。 これは申し合い稽古をしなくても、四股をしっかり踏み続ければ十両まで上がれる。そこにテッポウを加えれば三役まで上がれる。という意味がこめられているそうです。 相撲にとって「…
武術を始めた頃の目標として、柔術は前受身が出来るまで。剣術は素振りが出来るまでは辞めずに続けようと誓った。 20年以上辞めずに続いているのは、受身も素振りも出来ていないからでです。 一番初めに手渡される「型」として柔術では受身を剣術では素振…
日本刀を扱うにあたり斬るための「斬り手」といわれる手の形があります。手首を親指側にやや反らせた形と表現するとイメージしやすいかもしれません。写真や動画で手の形を現せば一目瞭然でどの様な形であるか直ぐ理解出来ます。 しかし、その形が解ったから…
武術武道、スポーツ、楽器演奏や芸能どの様な世界でも日々理想の動きを目指し精進されていると思われます。 理想的な身体の動きは、自分の思い通りに身体が反応し最大限のパフォーマンス得るために試行錯誤し理想に近づけて行く作業が必要です。 理想の動き…
身体の力みを感じて半世紀が過ぎ、今まで脱力する使い方を意識的に色々と行なって来たが、ようやくわかった事は意識的に色々と脱力の使い方を行なってもあまり意味が無かったと言う結果に落ち着きました。 なぜなら身体をコントロールしているのはほとんどが…
雨の中ザ・シンフォニーホールへ日本センチュリーの定期演奏会に出かけ、ラヴェルのボレロを初めて生で聴きました。 その前にフランスの山人の歌による交響曲なるものも初めてです。 ピアノは横山幸雄さんで、オルガン席だった為ピアノの音は殆ど聞こえませ…
効率良く動くとは真っ直ぐが基準となる動きを示し、点Aから点Bまで最短で移動するには当然曲がるより真っ直ぐの方が有利である事は明白です。 剣が基準となる武術の動きは、相手より一瞬でも早く動く事が生死を分ける必須条件ですので直線の動きを常に意識す…
電車を降りてプラットフォームから改札へ上がる階段を人波にまぎれて上っていると、周りの人達が左右に身体を揺すりながら上がられている事が結構気になる今日この頃です。 階段を上がる時や下る時は、平地を歩く時よりたくさん脚を上げたり下げたりしなけれ…
野口体操の故野口三千三先生の著著に「筋肉はエンジンではなくハンドル、エンジンは身体の重みで筋肉はその重みをコントロールするハンドルである」様なことが書かれていました。 野口先生の著書を初めて読んでから約30年が過ぎてようやく意味が飲み込めたの…
戦国の時代から武術の稽古はもっぱら型稽古を行い、乱取りなどは近年になってから始まったと聴き、先人ほど型の重要性を感じ取っていた様に思われます。 なぜ、型の重要性が薄れてきたのでしょうか? 一つには型の紐解き方が異常に難解であることが上げられ…
クラシックコンサートへは年に数回出かけますが、最近気になった演奏がありました。 ピアノコンチェルトでピアノ演奏者が舞台袖から現れた時に腰が引けた状態で歩いて出てこられたのです。 (私にはそう見えただけで、他の方はわかりませんが演奏が終わって妻…
ビジネスにおいてトップのビジョンが明確であることが重要です。 しかし、このビジョンがトップの中では明確にあってもそれが正確に周知されなければ意味を成しません。 明確なビジョンを持つ以上にその伝え方が難しい様です。 自分の熱い思いを語り周りを巻…
武術における相手の力を利用するとは、相手の力を引き出す事であると前回お伝えしました。 この方法は、介護現場においてもきっと使われていると思っていたら、TVでアイコンタクトの話がありました。 普段は介護を拒否する事がある認知症のお年寄りが、介護…
相手の反応を引き出すための条件は、相手が生物である事。 無機物に対しては当然反応はありません。 当たり前の様に捉えられるかもしれませんが、皆さん無意識に使い分けていると察します。 人に対してこんな事をすれば相手はどうなるか、どう思うか、その加…
武術や合気道で相手の力を利用すると言う表現を聞く事があります。 言葉のイメージから、自らは力を使わず相手の力をそのまま技に活かす方法の様に捉える事ができますが、向かってくる相手の力をそのまま返し技で返すという意味ではなく、相手の力を利用する…